色彩スクール&コンサルティング  REAL COLOR DREAM 主宰 松本千早(ちはや)が大阪からお届けするブログです。           色が夢を叶えてくれる☆


by chihaya_color
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時代は中彩度

可愛いくてステキな観光ポスターを見つけました!

出張に向かう前、JR新大阪駅のカウンターでチケットを購入中、
ふと柔らかな色合いの気配を感じ、横を見るとの壁にこれが貼られていました。

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「平城遷都1300年祭」でキャンペーンを行っている奈良へ誘う
JR西日本のポスター&パンフレットデザインです。

奈良=鹿 ・・・という安易な発想ではありますが、
今どきの若い女性のこころを掴むデザインですよね。


隣に貼られていた通常の観光ポスターは、こうです ↓

c0168308_2224521.jpg


よく見かけるJRのポスターはこういうイメージですよね。
(谷村新司さんはとっても面白くて魅力的な方ですが・・・)
写実的で、現実がそこにあるイメージになってしまいがちです。
もっと自分自身がオリジナリティある旅を創造できる余裕を含ませて欲しいのです。


では、この奈良のポスターの色使いを分析してみましょう。

まず、色相(色み・色合い)は、「赤紫」と「緑」。
カラーを学んでいる方はもうお分かりですね!
はい、補色です。
互いの色をきれいに見せ合う色どうしですね。
色相にコントラストがあるので、リズム感も生まれます。

また、その対比を和らげるように「白」も使われていますね。

背景は若草山を思わせるほんのりうすーい「黄緑」。



では、トーン・色調はどうでしょうか。
赤紫はやわらかいl「ライトトーン」
緑は深めの「ダークトーン」
背景の黄緑はほとんど白に近い「ベリーペールトーン」とでも呼びましょう。

つまり、背景は別にして、
赤紫が明るくやわらかくなった「ピンク」も
落ち着いて深い「緑」も
中彩度なのです。

現代の風潮は「ナチュラル」&「リラックス」。
若い世代では特にゆる~い感じが心地良く受け入れられています。
その空気感を表わすためには
鮮やかで攻撃的でシャープな「ビビッドトーン」の高彩度では決してないのです。
かといって小さい頃から色の楽しさを知っている世代には、「グレイッシュトーン」の低彩度ではもの足りません。


つまりは、「中彩度」なのです!


緩やかに時が流れてきた歴史をイメージし、
何かと争いを嫌い穏やかな関係を望む現代の若者の心を捉えるには、
中彩度なのです。

とんがり過ぎずにしなやかに自分を表現できるのが、中彩度なのです。


パンフレットのページを開いても、
この「ピンク」と「緑」が期待を裏切らずに誘導してくれています。



色上手になるには、「トーン」「色調」に長けること、これなのです!!


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Commented by オータムN at 2010-04-20 18:28 x
中彩度な時代。
強すぎず、淡すぎない。

毎日、バタバタ過ごしてしまって、街に溢れている、勉強の材料を見逃してしまっています。
色々な物に、興味を持って、分析していかないと、「色」への力は、つかないですよね。
と、思いつつ、難しい毎日です。
Commented by chihaya_color at 2010-04-23 21:29
心も体もデリケートで正直ですからね。その時々の状況で感じ取れる色の種類も分量も違ってくるでしょう。
少~し余裕を持てるといいですね。。。
お部屋にグリーンでも飾ってみてはいかがですか~?
by chihaya_color | 2010-04-17 23:51 | Color | Comments(2)