パイナップル繊維
2009年 09月 16日
講師は某女子大の服飾がご専門の先生です。
そこで見せていただいたのが、珍しい繊維である
「パイナップル繊維」です。
これはかなりレアなもの。
いわゆる麻のようなシャリ感と軽いハリ感、空気をらんだ様な軽さ。
そして藍染めの色合いが涼しそうでしよう。
桜で染めたものもありました。
フィリピン中部パナイ島特産で、野生のパイナップルの葉の部分を圧縮し、細い繊維をとり出します。
これを川で洗い、天日にさらし、糸に紡ぎます。
そのパイナップル繊維を「ピーニャ」と呼びます。
「純ピーニャ」はかなり手間がかかるので、生産性が低く、衰退の一途を辿っていましたが、
1988年から政府や大学の参画により復興計画が始まりました。
扱いやすいように経糸に絹、横糸にピーニャを使う「シルクピーニャ」が現在では主流になっています。
オーガニックコットンについても学びました。
こんなオモシロイ機械にも触れることが出来ました。
布の厚さを測る計測器です。
まずは薄いシルクのスカーフを測ってみました。
目盛りの位置をチェックしてくださいね。
続いては別の布を計測!
上の布より、かなり厚いのがお分かりいただけると思います。
ちなみに、これは私がその日着ていたジレの布端。。。
どんなポーズで写真を撮っているかご想像ください。。。(笑)
目盛りは100=1mmです。
日頃、色の大切さを語らせていただいている私ですが、
そこを掘り下げれば掘り下げるほど、
素材の重要性もひしひしと感じる今日この頃です。
セミナーにお越しくださいました皆様、ありがとうございました。