なぜ平清盛が汚く見えてしまったのか・・・「パーソナルカラー的仮説」
2012年 01月 21日
大好きな松山ケンイチくんが主役を張っています。
いい役者さんですよね!!
ところが、ご存知の通り、兵庫県知事から「画面が汚い・・・」との発言が。。。
確かに、平安時代を表現するために技術を結集して、黄土色に煙った街並みを再現しています。
その効果あって、リアリティも出ていますね。
混沌とした世から、成り上がっていく生命力を感じる色たちです。
では、なぜその色を好ましく思えなかったのか・・・?
その理由を一つ「パーソナルカラー的仮説」を立ててみることが出来ます。
松山ケンイチくんのパーソナルカラーシーズンは、
ブルーアンダートーン「サマー(夏タイプ)」です。
ソフトな黒髪に、
色白ピンク肌、
穏やかな目差し
口元はとてもイマドキのアヒル口ですが・・・(笑)
ザ・日本男児とも言えましょう。
そんな松山ケンイチくんに似合う色は、
藍色・藤色・紫陽花色・桜色・紅色・青灰色・銀鼠
そう、私達がお公家さま・貴族をイメージするとっても平安の代に相応しい「雅(みやび)」な色たちなのです。
ところが、画面から漂うのは、
黄色く濁った、セピア色。
もっとも松山ケンイチくんとは遠いベクトルを感じる色たち。
そこで、主役松山ケンイチくんの既存イメージとの違和感を感じたのではないでしょうか?
ライティングも黄色いウォーム系になると、こうなってしまいます。
実は、黄土色・黄茶色って、彼自身にはとても難しい色なのです。
「松山ケンイチ」くんではないように見えてしまうでしょう。
ところが、青い照明だと、暗くてもくっきり彼だという存在感が出るのです。
白目まで青く澄んで見えますよね。
きりり・・・とした印象。
白っぽい衣装はとても好ましいので、こちらも良い感じですよ!!
ちなみに、平清盛の血が繋がらない父親、平忠盛役の中井貴一さんは、
黄色い照明でもこんなにくっきり魅力が出ています。
なぜなら、中井貴一さんのパーソナルカラーシーズンは、「オータム(秋タイプ)」だから、
黄みを感じるウォーム系の色、照明はとってもプラスに働いてくれるからです。
そういえば、平清盛の肖像画はどんな色を着ていたのかしら・・・?
気になったので、調べてみました。
この時代、良く見かけるのは「源頼朝」のこの肖像画。
ねっ、これはご存知でしょう。
でも、意外と平清盛像が見当たらず、
最もメジャーとされているのが、こちらです。
あらっ~??
源氏が黒っぽい衣を着ている印象は強いですが、
平家も黒でしたか・・・?
黄土色を着ている肖像画を見たような記憶は、私の妄想でしょうか??
皆さんの中でも、「源氏が黒」の印象があると思います。
ですので、平家松山ケンイチくんもそれとは「対照的な色」のイメージカラーにせざるをえないのは、
ドラマを作る側の方々にとっては必然ですね。
そういう意味でも、このポスターは良く出来ていますね。
肌もしっかりイエローに作り込んで(日焼け&メイク)、
ウォームカラーをこなしています。
スチール撮影ですものね。可能です。
ただ、ドラマ撮影の松山ケンイチくん平清盛衣装においては、
黄土色よりは白、
茶色よりは、紺色を
朱赤よりは、えんじ色を。
使ってみていただきたなぁ・・・とパーソナルカラー研究一筋の私は願うのです。
さて、今日の夜、第3話もとっても楽しみです。