本日の「素敵だCOLOR] 黒背景に白文字
2017年 01月 18日
黒背景に白文字
関西の人々が日々利用している大阪市地下鉄御堂筋線梅田駅ホームですが
、長い時間を掛けつつ美装化が進んでいます。
それに伴い改札口へ続く階段上にこの案内板が設置されました。
「黒背景に白文字」の案内板。
まずは、オシャレで格好良いイメージもあり、
ここ数年先んじて採用されてきているJR環状線の駅名看板や、南海なんば駅などでも、「黒背景に白文字」が好評とのことです。
しかし、この効用は他にもいくつかあるのです。
まずは、やはり見やすく読みやすいですね。
電子書籍などでも、「黒背景に白文字」は高齢者や色覚に障害がある方などに好まれていますが、
こんな身近なところでも実感出来ました。
しかし、それだけではなかったのですね。
こちらは、地下鉄を出てから向かう目的地へは、どの改札や出口を使えば近道なのかを知るための看板です。
こちらは「黄背景に黒文字」なのです。先ほどの背景色が黒の看板とはイメージが逆転しています。
つまり駅のホームや改札から地上の明るいところへ出ていくイメージが現れていますよね。
色彩心理的な意味合いからも「降車案内看板」としてはこちらの配色を採用しているそうです。
実用的にも、背景色と文字色に明度差(明るさの違い)があるので、文字は読みやすいです。
そして、先ほどの黒背景は「乗車・乗り換え案内看板」として、
未だ地下での人の動きを継続するイメージも表現していたのでした。
色はその使い方次第で心理と合理性に深く関わっています。
高齢化・電子化が進むこれからの社会、さらに色には注目するべきですね。
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